単純な疑問ですが、なぜ
人には骨があるのでしょうか。
解剖学の本によれば・・・、
「生命活動の必須物質であるカルシウムの安定供給」
のためだそうです。
(もちろん、内臓の保護と体重支持は言うまでもありませんが)
もともと、生物(細胞)は海で生まれました。
海水には、豊富なカルシウムがあるため、
これを、生命活動の必須物質として使ってきました。
その後、多細胞生物に進化すると、海水中から得た
カルシウムを体内に貯蔵する必要が生じ
骨を持つ生物が出現してきたようです。
その後、生物が陸上に上がると、重力に対抗できる
支持装置が必要になり、カルシウムの硬い性質を利用した
「骨格」というものが形成されました。
話はそれましたが、
骨は、カルシウムの安定供給のために
必要なものだということです。
骨は必要に応じて、カルシウムの
「放出」と「貯蔵」を行っています。
この「放出」と「貯蔵」のバランスが
大事です。
いわゆる、「骨吸収」と「骨形成」です。
このバランスが崩れると、
カルシウムの減少による
骨粗鬆症などが起こります。
実験によれば加圧トレーニングは、
骨形成の数値が増加し、
骨吸収の数値が抑制されたそうです。
加圧トレーニングは、筋肉だけでなく
骨の形成にも大いに活用できます。
(参考文献:松村讓兒著「イラスト解剖学」)